合成洗剤といえば
まず、最初に頭に浮かんでくるのは食器用洗剤である
最近、食器用洗剤に多いのが
「地球にやさしい」ヤシ油を原料に使ったものである
確かにヤシ油は天然の油なので化学合成された洗剤より
流した後自然に分解されやすい
CMでもパッケージでもそれを売りにしているし
実際、地球にやさしいと思ってがんばって使ってる人も多いだろう
しかし、そのヤシ油を採るためのヤシ畑を作る際に
東南アジアの大量の森が焼かれている現実がある
しかも、その畑は数回使えば土地が痩せて
草も生えない荒れ地になってしまうので放棄され
新たな森が焼かれ新たな畑が作られる
日本でのエコブームでヤシ油の需要が増大するにつれ
どんどんハイペースでそれは進んで行くことになる
ほんとにヤシ油はエコロジーか?
しかし、油ものを洗うとき、水洗いだけではとうていとれない
では、どうすればいいのか
とりあえず今のところ一番エコロジーなのは石鹸らしい
自然に分解され易く
油に化成ソーダを混ぜるだけででき
廃油なんかもリサイクルして石鹸にすることができて
色々な面でかなり万能である
ところで
合成洗剤というイメージは皆無に近いが
シャンプーも実は合成洗剤である
そして、シャンプーと言って思い出すのが
一時期ブームになった朝シャンである
そう、朝シャン・・・つまり
朝からシャンプーして頭を洗って出勤もしくは登校することであり
頭をシャンプーして洗うことだけを目的にしているので朝風呂とは少々異なる
このときに、シャンプーの香りを多量に髪に残し周囲に発するために
シャンプーをわざと十分濯がずにおくことを続け
その結果、円形脱毛症になる浅はかな女性が続出した
シャンプーは強引な方法で髪の毛をさらさらにしている
基本的にシャンプーは皮膚や髪の表面を溶かし整える一方
そこから保湿成分・化学物質などを染み込ませる方法をとっているので
よく濯がずに皮膚や髪に付けたままにしといていいはずがないのだ
シャンプーを付けるときに
濃いまま直接付けるのはよくないからと
水に薄めてからしか頭につけないという方法をとる人もいる
たしかにこの方法のほうが
原液を一定の場所にかためてつけてしまう危険のあるノーマルな方法より
より安全であることは間違いない
サンスターのトニックシャンプーにいたっては
ほんとか嘘かわからんが
昔、主婦が一人ショック死したという話があった
今は何かしら改善が施されているであろうが
確かにあれだけ刺激が強いとショック死したと言われても
なんとなく納得してしまう今日この頃である
あと、最近よく言われているのが
脱色用液やパーマ液との化学反応の結果発生する有害物質である
組み合わせによりダイオキシン等の環境ホルモンが発生するのも確認済みとのことだが
メーカー名・商品名は指定してはいなかった
とにかく、シャンプーの効能で皮膚や髪が溶けて吸収し易くなってる状態なので
それらが食品で摂取するより簡単にどんどん体に入ってくるから実に恐ろしい
そのような流れから
最近、成分を全て公開してるシャンプー等も出ているが
成分表を見て素人に何か解るわけでもなし
多種の化学物質の相互作用等の研究も
その数の多さに行き詰まり状態
完全安全なシャンプーなど存在するわけがないのが現状である
安全に頭を洗おうと思ったら石鹸で洗うしかない
ちょっとごわごわになるが
実はそのほうが髪にはいい状態なのかもしれない
結局、ほとんどの人間は
情報に躍らされて生きている
環境にいいと思って一生懸命環境破壊を促進し
体にいいと思って自分の体の健康を一生懸命破壊し
情報に躍らされ偽善を行い
情報に躍らされ搾取され
情報に躍らされ体を蝕まれる
世の中それだけ「考える」ということができる人間が少ないのだろう
考えることを放棄し
ただ与えられるものを厚顔無恥にむさぼるだけ
知らないから責任感はなく罪悪感もなく痛みもなく愚行を繰り返す
無知ほど重い罪はないのに
モドル |