性同一性障害

男性でありながら自分を女性だと認識する
女性でありながら自分を男性だと認識する
当然、性的指向も同姓へ向けられる
そしてそれは
子孫を残すという生物の流れに逆らう行為であり
もしかすると
神が増えすぎた人間の調整のために与えた
新たな生命の形態なのかもしれない

現在、性同一障害の原因として最も持てはやされているのは
女性型の脳と男性型の脳の存在である
しかし、これが持てはやされてるのも
ただ単に、心理学の発達の遅れ
心理学の科学への寄り掛かり過ぎからにすぎない
世の中のほとんどの人は科学しか信じておらず
こういった科学的に簡単に説明がいくことにしか飛びつかないからである

研究者は一卵性双生児の場合
双子の片方が性同一性障害なら
もう片方が性同一性障害になる確率は
普通に生まれる赤ちゃんの倍の3割になるという統計的データから
性同一性障害は脳の先天性異常から来るという論を展開しているが
逆に言えば、7割は発症していないわけで
そうなると
先天的な脳の女性型・男性型というものは
単なる原因の一つにすぎないことは間違いない
実際
男性型の脳でも完全な女性である人も
女性型の脳でも完全な男性である人もいるのが現実で
脳の女性型・男性型などというものは
特技や性格などに影響する程度であると思われる

それでは一体何が性同一性障害を生むのか

それはやはり生まれてからの発達・学習に原因があると思われる

生まれたばかりの赤ん坊は
自己と他人の区別も曖昧であり
自分が何であるかもわかっていない
それが発達するに従って自分・他人というものを認識するようになり
そしていつしか、自分が男であるか女であるかを認識するようになる
性決定はだいたい5歳までに行われるといわれているから
それまでの間の性決定に関係する行程で
なんらかの精神的ストレスを受け
(ここでいうストレスは一般的に言うストレスとは違い精神的外圧全般のこと)
精神的な歪みを生じると性同一性障害になるのである
また、この時
脳の型が異性である場合に勘違いが、より起こり易くなると思われる

つまり、結局のところ
性同一性障害は思い込みなのであるが
強固な思い込みほどやっかいなものはない
人間は思い込めば
見えないものも見えるし
聞こえないものも聞ける
催眠術にかかれば鳥にでも椅子にでもなれる
性決定が5歳までと言われるぐらいだから
それ以降には
かなり強力な意思がそこには働いているはずである
それを変えるのは容易なことではないだろう

今一番、安直な解決方法として行われているのは
性転換手術である
体のパーツを自分の望む異性のものに組替えことができるのだ
しかし、替えられるといっても
所詮それは形だけで
生殖能力もなく、中身は何もない
性転換して「これが本来の私だ」などと言っている輩は
美容整形して「この美しい顔こそ本来の私だ」と言っている輩と
まったく同じである

ジェンダー・フリーを提唱する人は
「性にこだわる必要がない」と言って安易に性転換を勧めるが
どう考えても、それこそが
形だけの男らしさ・女らしさに捕らわれてしまっている
性にこだわっている
ないものねだりの行為なのである

男性の心を持つ女性として男性を愛するとか
女性の心を持つ男性として女性を愛するとか
そんな発想もできずに
このまま、精神的解決を求めず
安直な物理的解決ばかり求めていては
永久にその悩みが解消されることはないだろう

モドル