生物界には受精が終わると雌に食べられる雄、そのまま力尽きて死ぬ雄
そんな使い捨ての雄が数多く存在する
そして、人間界においても物質面でいえば雄が使い捨てされるような状況が
徐々に作り出されてきている
科学の発達に伴い、男向けの仕事(例えば力仕事・狩・戦闘など)というものは
明らかに減少の傾向にある
加えて、女性の社会進出により
仕事の能力がないとされる男は
これからどんどん社会から排除されていくだろう
そして、アメリカでは既に行われている精子売買
女は金さえ出せば、有名スター、モデル、学者、医者、あらゆる精子を手に入れることができ
そして、それを自分の卵子と受精させれば
相手の男なしに子供を作ることができてしまうのである
こうなってしまうと物質的側面の男という存在は
一定の選ばれた人々以外はまったく存在価値がなくなるのである
しかし、精神的側面から見るとどうだろうか
片親の場合に精神面の発達が正常に進まない事例は多くあるし
男女の愛から生まれた子供に対する愛情と
科学的に作ったペットのような子供に対する愛情が同じものだとはとうてい思えない
ゆえに、こういった目に見えない精神的な存在価値を重視せず
合理主義・自由主義のみに片寄りつつあるアメリカ等の国は
人類のまさに収束へ向かっているとしか思えない
逆に精神的なものを重視するアジア諸国は、西洋に遅れているような印象をよく受けるが
実際、精神的土台は、はるかに大きく進んでいるのかもしれない
もっともアメリカ等の国が退化していっているだけかもしれないが・・・
そんなアジア諸国も西洋化にともなう、つまらない合理自由主義に毒されつつある現在
先進国は本当に進んでいて
発展途上国は本当に進んでいないのか
よく考えてみる必要があるであろう
モドル |