血液型性格判断

会話のネタ、キッカケとしてよく使われる
血液型性格判断
A型は几帳面だとか、O型はずぼらだとか、AB型は二重人格だとか・・・
テレビでもそれにからめた番組がよく作られるし
その類のお話本、研究本も大量に出ている
しかしほんとうに血液型によって性格は違うのであろうか?

ちなみに学問である心理学畑でも
しばしばこのテーマは研究としてとりあげられる
しかし今のところ学問的には
血液型で性格が決まるということは証明されていないようだ

ところで私がいつも不思議に思うのが
血液型性格診断での性格が
A、B、AB、Oの4タイプにわけられていることだ
実際ABO方式で分けるなら
AA,BB.AO,BO,AB,OOの6タイプが存在するのに
何故かAAとAO、BBとBOは同じ扱いになっているのだ

しかも普通血液型を分類するときには
RHの+-でさらに分けるのも常識といえる
そうなるとここまでで血液型は
AARH+、AARH-、AORH+、AORH-・・・と
少なくとも12タイプ存在することになる

また
ABO方式には
日本人にはごく少数であるが
O型に進化する以前の型といわれるOh型というものもあり
それを含めると全14タイプとなる

さらに血液型の分類方法にはABO方式、RH方式の他に
ルイス式分類法というものもある
これはaの因子、bの因子のあるなしで分類するもので
Le(a+ b-) 、Le(a- b+) 、Le(a- b-)の3種類があり
日本人の場合は
Le(a+ b-) 22%
Le(a- b+) 76%
Le(a- b-) 2%
という割合で分布しているらしい

ここまでの分類を全て考えると
血液型は
AA RH+ Le(a- b+)のように表記され
医学的には42種類の血液型に分類されているわけである

実際に少なくとも42種類ある血液型を4タイプに分けて論じている論理がはたして意味があるのか?
今まで4タイプのみで研究してきた心理学者はあまりにも無知ではなかったか?

今一度考えてみてはどうだろう?

モドル