井の中の蛙、井の中も知らず

「井の中の蛙、大海を知らず」
ということわざがあるが
世の中グローバルになった今でいえば
井の中=日本
というのが大体の人の共通の見解・感覚だと思われる
しかし、そうは思っていても、実際はほとんどの人間において
「井の中の蛙、井の中も知らず」
が知らず知らずのうちにあてはまってしまっているのではないだろうか
かくゆう僕もその中の一人ではあったと思うし
今でもそうである可能性も高い

まぁ人間、生活するうえで使用する空間なんてわずかで
そこからほんの少し裏通りに廻ったりすると
まったく知らない場所広がってたりするわけで
実際自分の住んでる街のどれくらいを知ってるかもあやしいし
ましてや日本についてなんていったいどれだけのことを知っているのだろう

そして、知ってると思ってる奴の中には
テレビの旅行番組や雑誌の旅行記事を見ただけで
その土地に行ったつもりになって満足し
その土地についてなんでも知っているような気になっている
そんな奴が最近特に多いような気がする

確かに、テレビ・新聞・雑誌・インターネット
昔より多くの情報が
一度に視覚的にわかり易く簡単に得られるようになってきた

しかしここで勘違いしてはいけないのが
「百聞は一見に如かず」の一見というものには
テレビや写真などは視覚的だからといって含まれるわけはなく
それらは全て百聞の方へ含まれているということだ
つまり、百聞というものは
人の手を介して自分に伝わるものを指すのであり
伝言ゲームと同じで人を介するということは
その人の主義・主張が介入し原形が歪められるということである

実際テレビ番組においてやらせでない部分なんてほとんどないわけで
自分たちの都合のいい情報作りをして都合のいいように流している
そんなものでしかないのだ

だいたいテレビでも五感のうち視覚と聴覚しか使ってないわけで
嗅覚・味覚・触覚はまったく無視されていて
それだけで情報は5分の2以下になっていると考えられる
そして人間の視野から考えれば
テレビで見えてる部分なんて実際の視野の20分の1ぐらいだろうし
当然画質は原画の何十分の1
音にしてもテレビの音質は原音の何十分の1に落ちてる

それを見て知った気になっても実際は
自分がその場に行って得る情報の100分の1も得られていないだろうし
実際と全く異なる情報をつかまされている可能性もあるわけである

それと同じようなことで
ちょっとツアーで外国に行ったバカモン、いや、若モンが
外国の観光地だけさらさら見て
日本と違ってすごいよかったーとか
(違ってあたりまえやし、観光地なんやしよくてあたりまえ)
外国行って人生観変わりましたとかほざくのを聞くと
(たかが旅行で変わるしょうもない人生観しか持ってないのか!)
あまりの無恥・・・いや無知さにかわいそうになってくる

やっぱ、住んでるからってなんでもわかってると思わんと
日本も旅して日本を語れるようになってから
外国行くのが理想的だと思うなぁ
そうでないと外国行っても得られるもん少ないと思うし

とにかく日本はいい国やでほんま
悪い面もそら多々あるけど
こんなに一般人の飯が美味い国は他にタイぐらいよ・・・たぶん
(特に米と野菜と魚はどこの国よりもうまい)
治安はいいし、物はあふれてるし
四季があってほぼ全ての気候を体験できるし
温泉もあるんやでぇ
さいこー!さすが神の国やなって感じー

モドル