男女差別

世の中、女性差別がよくとりだたされるが
実際は男性差別も同じだけ存在する。

例えば、システムキッチン
そのほとんどが
高さ・サイズを女性に合わせてあり
男性が使おうとすると
腰を曲げて苦痛な体勢での作業を余儀なくされる。
最近はやっと緩和されてきたが
化粧にしてもそうだ
男性が口紅をしたり、アイシャドーを引いたり
マスカラをすると
なにかしら社会的攻撃を受ける。
ファッションに関しても
もともと、男性物は女性物に対して
形や色やデザインの幅がとても狭いうえ
さらに、
女性がズボンをはくのはいいが
男性がスカートをはくのはだめ、等々
選択肢を社会的に狭められているし、
同じように髪型も
男性は女性より明らかに選択肢が狭い。

そう、女性開放運動により女性は開放されたが
男性は未だに開放されず檻の中にいるのである。

就職に関してもよく女性差別がとりだたされるが
男性が主婦(夫)になりたくてもなれない
社会的状況から考えればたいしたことではないだろう。
主婦業に付きたいと思ったところで
それをいい事と考える女性(配偶者)が見つかるかどうかという問題もあるし、
さらになったところで社会的な弾圧・差別を受ける可能性が大いにある。

男性は働き、金を稼ぐ事を強要される立場で
それにそぐわないものは人生の落伍者、ゴミ、扱い
まぁその分
ほんの少しの自由と力を与えられるんだけどね。
それのために
男性と同じ立場に立ちたい女性の気持ちも分かるが
隣の芝は青いからって
主婦業を軽んじてる今の状況はどうかと思う。

要するに、男性差別がなぜ問題視されないかというと
それは、男性がいいもの、優れているもの
という価値観が人々に植え付けられているからにほかならない。

結局、今かかげられてる男女平等っていうのは
女性と男性を平均化して間をとるものではなく
一方的に女性を男性の立場に押し入れようとするもので
男女平等を推し進めれは推し進めるほど
もともとの女性の立場を差別し、おとしめるものであって
男女平等が進むと、
同時に女性たちの首も絞まってくようなものになってる。
真の男女平等は一方的な侵食でなく
お互いに融合し合ってのみ形成されると僕は思う。
真の男女平等ってもののあるなしは別にしてね。

話は変わるが、
少し前に改正された「男女雇用機会均等法」で
採用条件の表示から男女の区別がなくなった。
実績として形で現れるから
女性差別撤廃の運動家は喜んだろうが
僕から見ると
明らかに男性向け、女性向けの職業は存在するのに
臭いからってつつかれるので
それにふたをしただけにしか見えない。
だいたい、表示がなくなっても
混乱を生み、不便になっただけで何もかわりはしない
デパートの案内係にごつい男を雇うか?
ガードマンにきゃぴきゃぴした女の子を雇うか?
ホステス欲しいのに男を雇うか?
工事現場の資材運びに女子高生雇うか?
あたりまえやけど、適材適所ってのがあるでしょ
結局は形だけのもの、嘘の世界へまた一歩踏み出しただけだ。
だいたい、差別、差別ゆーんなら採用条件全て白紙にすりゃいいのよ
これなら安心、だれも差別なんて言いませんってね

あと、この改正で女性の労働時間が深夜に渡ってもいいことになった。
確かに雇用機会は増えるかもしれない
でも、健康的な問題、安全の問題から考えると
これも女性にとって一歩前進したのか後退したのかは難しいところだ

権利には義務が付随してくる
少しの自由と力を得るために
保護を取り払い
女性は多くのものを捨てなければならない
それがいいことなのかどうかは
その一人一人が決めることだ
しかし、選択の余地はなく
世界は一歩そちらの方へ踏み出してしまっている

モドル